パパちゃんが言うには、かなり教育ママだったらしい姑さんである。
その姑さんが我が家に来た時のお話なのだが
「この子は賢い!!」
末の三男坊をやたらとお誉め下さるわけだ。
‘子どもは誉めて育てろ’ これはセオリーであるが、私にはなかなかそれができない。
おばあちゃんに誉められた息子は断然気分が良くなり、
一年生で習う漢字の一覧表を見ながら せっせと漢字の練習をしだした。
「上手だねえ!こんなに上手に書ける一年生は見たことがない!」
「やっぱりお前は頭がいい、賢い!」
ほめ殺し?
いやいや、子どもって想像以上に単純らしいよ。
息子はどんどんどんどん書き続けた。
「この‘森’なんて、とても上手。一年生でこんなに上手だなんて天才だね!」
「この‘男’なんかも上手 誰にも真似できないね、いや〜天才だ!」
なんだかおっかしくて ケラケラ笑えてきた私と夫なのだが
当の息子はと言うとニッコリ笑うこともなく、真剣そのものの眼差し。
おばあちゃんの言葉に黙って何度もうなずき、
小走りに机へ戻ると またせっせと寡黙にペンを走らせ続けた。
しばらくして、
「見て!おばあちゃん!」 再び紙を片手に駆け寄ってきた。
男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男
な、なーんと 紙一面に ‘男’!
おばあちゃんは言った
「う〜ん、イイ男だねえ〜。」
次はイイ女がいいな。








